第三章 総統スケベデス登場
 
 さて、所変わってスケスケ団の秘密のアジト。
 今まさに、二人の美少女戦士たちが悪の魔の手に落ちようとしていた。
「我がスケスケ団へようこそ。ラジカル・ピンク桃野桜くん。そしてラジカル・グリーン緑野ミドリくん」
 そう言ってニヤリと笑った背の高い老人こそ、スケスケ団の首領、『総統スケベデス』その人である。一応言っておくが『相当スケベです』ではない。顔の上半分には漆黒の仮面を付け、手にはねじ曲がった杖を持っている。
 一方、ミドリと桜は、両手を鎖につながれ、拷問室の天井から吊り下げられていた。両足にも枷(かせ)がハメられ、床に鎖でつながれている。服は、まだ脱がされていなかった。ミドリはタンクトップのシャツにホットパンツ、桜はピンクのブラウスに同色のフレアスカートである。
 スケベデスは、二人の美少女を満足げにながめると、口を開いた。
「さて、ラジカル5(ファイブ)のお嬢さんたち。君たちに訊きたいことがある」
「はーい♪」
 状況をわきまえない脳天気な口調で桜が答えた。スケベデスは、何となく鼻白んだが、気を取り直して言葉を続ける。
「お、お前たちの秘密基地の場所を教えろ、と言ったところで教えるはずもないだろうが・・・」
「えっと、埼玉県の」
 桜は何も考えずに口を開いた。
「わーっ、バカーっ!」
 ミドリが慌てて怒鳴り声を上げる。
「いきなり言うなーっ!」
 なぜかスケベデスも慌てて桜の口をふさいだ。
     *


「さて」
 気を取り直すように、スケベデスがシリアスな声で言った。(←今さら)
「では、君たちには秘密基地の場所を教える気が無いというワケかね」
「当たり前よっ!」
 ミドリが挑戦的な口調で答えた。ようやく状況を把握した桜も、絶対に言わないという決意を見せて強くうなずく。スケベデスは満足げにニヤリと笑った。
「いいだろう。では、その強がりがどこまで続くか見せてもらうぞ・・・・現れるがよいっ、タコ男!」
 命令に応え、体長三メートルの大ダコがどこからともなく拷問室に出現する。
「・・・・・!」
 ミドリと桜は、緊張に体を強張らせた。
 ニュルニュルニュル・・・・。
 タコ男は、八本の触手を美少女たちへ向けて近づけ始める。桜たちは慌てて身を引こうとしたが、両手足を鎖につながれているため、動くことができなかった。
「き、来ちゃダメですぅ」
「ちょっ・・・や、やめなさいよっ」
 二人の言葉になど耳を貸さず、タコ男は、無造作に二人の服へ手を掛けた。ミドリのシャツと桜のブラウスが、ブラジャーごと音を立てて引き裂かれる。
 ビリイィッ!
「キャアァーーーーッ!」
 二人の悲鳴は同時に上がった。小ぶりだが形のい乳房と、ボリュームたっぷりの双球が、一斉にポロリとこぼれ出る。手足をつながれたミドリと桜には、胸元を隠す術(すべ)はなかった。
「み、見るなぁっ、ス、スケベじじいっ」
「やあーん、み、見ちゃダメですぅ・・・は、恥ずかしぃ・・・・」
 羞恥に染まる二人の顔を満足げに見やり、スケベデスはさらにタコ男へ命令を送る。
「タコ男、次は下を脱がせ」
「ち、ちょっとっ」
「そ・・・そんなぁ・・・」
 少女たちの声を無視し、タコ男は命令を忠実に遂行する。ミドリのホットパンツと桜のフレアスカートが、パンティごと一気に引き裂かれた。


 ビリイィッ!
「・・・・・・・・・っ!」
 美少女たちの口から、声にならない悲鳴が上がる。二人の美しい伸びやかな脚の付け根、その股間のなだらかな丘は、いま、白日の下へとさらされてしまった。少女たちの心中に、死にたくなるほどの羞恥が吹き上がる。
「あぁっ・・・・み、見るなっ・・・見るなってばぁ・・」
「ああーん、イヤぁっ、はっ、恥ずかしいよぉーーーっ」
 怪人たちの視線から逃れようと、二人は必死で身をよじったが、それは無駄な努力だった。スケベデスとタコ男は、じっくりと少女たちをいたぶるように、その伸びやかな肢体を隅々までながめ回した。
 ミドリの陰毛は、普段からこまめに手入れをしているのか、整った逆三角形をしている。秘唇は鮮やかな赤色で、小さめなところが潔癖そうな印象を与えた。
 一方、桜の陰毛は、薄く、ちぢれも少ないため、清楚な趣(おもむき)がある。アソコは美しいピンク色、秘唇はやや大きめで、感度の良さそうな上付きだった。
 二人の美少女たちは恥辱に耐えようと、歯を食いしばって目をつぶった。体中がしびれ、緊張に脚が震える。さらし者になっているという感覚が、彼女たちの神経をひどく過敏にしていた。
 スケベデスは、そんな美少女たちの反応に気を良くし、タコ男へ次の命令を下した。
「タコ男、次は少女たちの体を、撫で回せ」
「タコタコっ」
 タコ男は一声叫び、桜たちへ襲い掛かる。拷問は、もちろん始まったばかりだった。
     *
「きゃっ・・・んっ・・・やめなさいよぉっ・・・ちょっ、くすぐったいってばぁっ」
「あぁーん・・・・んぅ・・・やっ・・・そんなに、こちょこちょしないでぇっ」
 拷問室に、美少女たちの叫声が響き渡った。タコ男が八本の触手をうねらせ、二人の体中を撫で回し始めたのである。
 ヌメヌメした触手の感触は、彼女たちにとってくすぐったいだけである様子だったが、激しく身をよじり、体を朱に染めて苦悶の声を出すその姿は、見る者の被虐心をそれなりに満足させた。
 スケベデスは薄い笑みを浮かべ、二人の美少女たちに降伏勧告を行う。
「どうかね、秘密基地の場所を話すかね」
「ん、んんっ・・・だ、誰が・・・・っ」
 ミドリは唇を噛みしめてスケベデスを睨んだ。桜も目に涙をためながら首を振る。
「そ・・・そうですぅ、言えません・・・んぅっ・・・・」
「ふむ、そうか。では」
 スケベデスは冷ややかに笑い、タコ男に次の指令を下した。
「タコ男よ、しばらくの間、責めを中断せよ」
「タコタコ!」
「んっ・・・・はああ・・・・・・えっ?」
 体中をくすぐられ続け、絶息寸前だった桜たちは、突然、触手が体から離れていく光景に目をまるくした。
 気を抜いたところを再び責められるのかと警戒するが、タコ男は一向に動く気配がない。桜とミドリは、訝しげに眉を寄せた。しかしスケベデスは、ただ邪悪な笑みを浮かべ続けるだけである。
「・・・・・・・・・・・・・・」
 そのまましばらくの間、何事もなく静かに時が流れた。およそ五分が経過する頃。
 突然、二人の美少女たちの口から、甘く切ない媚声がもれた。
「ふっ・・・ふわぁっ」
「か、体が・・・ヘンですぅ。あうぅん」
 ミドリと桜は、体の奥からわき上がる熱い疼きに身をよじった。体中がどうしようもなく火照り、額からは汗が、蜜壷からは透明な液体がしたたり落ちてしまう。
 乳房を揉んで欲しい。秘所を貫いて欲しい。そんな欲望が二人の心の中に次々と芽生える。だが少女たちの理性は、必死でその想いを否定した。
「あ・・・あたしたちに・・・んぅっ・・・な、何をしたのっ・・・」
 ミドリがあえぎながら詰問すると、スケベデスが嘲笑と共に答えた。
「なに、おまえたちの体中に媚薬を塗らせてもらったまでじゃよ」
「ひ、卑怯よっ・・・く、薬を使うなんてぇ・・・あぁんっ」
 悶えるミドリに冷ややかな視線を送り、スケベデスはタコ男へ再び命令を下した。
「やれ、タコ男」
「タコタコっ」
 タコ男は、一声叫ぶと、再び美少女たちへ襲い掛かった。
「はぁんっ! ふわぁあああああんっ!」
「きゃぁぁぁぁあああっ、ひゃーーんっ!」
 ビクビクビクッ!
 ミドリと桜は、弓のように体を反り返らせ、甲高い悲鳴を上げた。タコ男の触手が、肌の上を這(は)い回ったのである。
 ただそれだけのことが、すさまじい快感となって彼女たちを襲った。媚薬は彼女たちの神経を恐ろしく鋭敏にしており、全身が性感帯になったかのように、どこを触られても狂おしいほど感じてしまう。
 桜とミドリは、涙とよだれを流しながら、激しく首を振って身悶えた。しかしタコ男は容赦することなく彼女たちの肉体を蹂躙していく。
「ひゃっ・・・ひゃあああああっんっ! もぉ、やっ・・・もぉやめてぇっ!」
 桜が絶叫した。触手に、Gカップはある巨大な乳房を、形が変わるほどグニャグニャと揉みしだかれ、つんと尖った乳首の先をイボイボで丹念につつき回されたのである。
 ただでさえ乳房は彼女の弱点で、一番感じやすい場所だというのに、媚薬で神経が過敏になっているときに、これほど執拗な責めを受けてはたまらなかった。彼女は、瞬く間に絶頂へと昇りつめ、胸への愛撫だけでイッてしまう。
「んぁあああっ、ひゃぁああああーーんっ!
「さ、桜っ、しっかりして!」
 ミドリは必死に桜を励ましたが、彼女自身、すでに陥落寸前の様子だった。
 ミドリの胸は小さい分、人一倍敏感で感じやすい。タコ男の吸盤に乳首を吸われるたびに、恥ずかしい悲鳴がもれてしまう。彼女は唇を噛みしめて快感に耐えたが、溢れ出る欲望は押さえることができなかった。
「んっ・・・あっ、あんたなんかに・・・ひゃんっ、そ、そんな・・・やっ・・・き、気持ちい・・・やだっ・・・ふわぁんっ・・・ひんっ、も、もお・・・」
 ミドリの叫声は少しづつ、甘い媚声となっていった。股間からは愛液が止めどなくしたたり落ち、床を濡らしている。彼女は、切ないまでの快感に我を忘れ、狂おしく身悶えた。
 そして。
「ひあああああああーーーーーっ??」
 ビクビクビクッ。
 ミドリは体中を波打たせ、突然の絶頂を迎えた。いきなり、スケベデスがアナルバイブを彼女の後ろの穴に挿入したのだ。
 思っても見なかった急所への攻撃に、ミドリは頭の中が真っ白になってしまう。腰が抜けるような悦楽を感じつつ、涙とよだれを流しながら、彼女はそのままの姿で失神してしまった。